散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

バレット・オブ・ラヴ

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喪失の悲しみを愛の幻想で埋め合わせようとする男のロマンチック。チープで冗長で、痛々しく、独りよがりで、荒唐無稽な──映画みたいな──ご都合主義も当然のそれは言うまでもなく彼の妄想だから。

よくもそんな自己憐憫を恥ずかしげもなく開陳できたものだと呆れるほど。夜毎、夢見るファンタジーに、生きる意味を探し求める僕もおそらくは同類でありながら。


☆3.1