散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

王様のためのホログラム

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透き通ったサンゴ礁の海を泳ぐ“ラブシーン”がとっても綺麗で。格別の余韻を残す。この映画のすべて、それで十分なんじゃないかな。
部屋に飾られた一枚の絵画のように。さりげなく日常の隅っこを彩るような、そんな映画。
歪な構成に、どこに向かっているのかわからないようなストーリーをトム・ハンクスは異国の地、サウジアラビアで小さな文化的衝突に揺られながら漂うのだけど。終わってみればなんて気持ちのいい、明日を生きるエナジーが湧き上がってくる人生賛歌。

斜陽の人生だなんだって。自分次第、気分次第。


☆3.3

(2018/08/09)