散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

アダムス・ファミリー2

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続編ものには珍しく、パート1に勝るとも劣らない名作。前作を凌ぐほどの生理的嫌悪感とは、つまり悪魔の誘惑にさらされた無垢が次なる女の誘惑におそわれる悪夢、その悦楽に溺れるものであった。

道徳の顛倒に魅せられた新たなる世界観。大層コミカルな怪奇映画に謳われるのは、実に真っ当な人生賛歌である。人生の喜劇をクローズアップで映し出すことを可能にするブラックユーモアの強かな立場よ。

ハロウィンの夜に、オールナイト『アダムス・ファミリー』。一年に一度、“フリークス”たちのための夜に。


☆4.2