散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ラ・ジュテ

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囚われのロマンティシズム。

夢か、空想か、それは意思か、否か。
現実ではないとしても、幸福には違いない瞬間への時間旅行を繰り返す独りの男。
探し求めたのは一人の女。

忘れ得ぬイメージの断片は交錯し、記憶の中に生きる“私の幽霊”との再会は、少しずつ場面を切り替えては連続するモノクロの風景。

現実と空想を物語が繋ぐ。
想像力が流れゆく時間に穴を空ける。過去と未来の繋ぎ目に、永遠を見させる光の残像。

あるいは、夢ならば醒めないで。


☆4.3

(2018/07/11)