この切なさが恋の痛みだ。
このときめきと安らぎが恋の喜びだ。
一生分の幸せを手にしてしまった初恋の季節。永遠に消えることのない、心の片隅にあり続ける愛の記憶だ。
視線の交差が愛を物語る。不十分な言葉のカケラを補って余りあるメッセージ。ならば、交わらない視線は愛に終わりを告げるのだろうか。
人生最良の日々と、その喪失が残酷なほど雄弁に描かれる。
失われた時間を巻き戻すことはできない。
愛し合う二人は思い出の中に。いつまでも。“A Book Of Love”を片手に、キミのいない人生を。
☆4.5
(2018/07/08)