散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

セルフレス/覚醒した記憶

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「質問が間違っている」

相対的に頭脳明晰である者が下位の者を懐柔してしまう“論理”の暴力性。
対し、抵抗する者が行使し得る“実力”の暴力性。
人と人が相対するところに必ずや生じている支配関係。厳然たる格差世界のリアルを捉えたアクション。

他方、“永遠の忘却”、つまり死の絶対性に対し、親子愛の絶対性、愛の“記憶”に帰結するドラマは一面的には正しくも、それは問いが間違っている。


☆3.8

(2017/08/29)