散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

あるスキャンダルの覚え書き

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他言無用な事柄から、表情の奥に隠した感情まで。
人は皆、常に秘密を抱えている。
お互いの秘密についてのそれぞれの取り扱いマナーが、他人同士の関係性のカタチを決める。
秘密を知る。秘密を「守る」「共有する」「握る」、「尊重する」「打ち明ける」「暴く」……その本質によっては、親愛なる友にも、理想の伴侶にも、賢い相談者にも、支配者、密告者にだってなり得る。

長過ぎた孤独によって極端な間合いでしか関係を結べないオールドミスの、愛に似た愛とは別モノの執心とその必然的な行方は、あまりに怖ろしく、虚しく、哀しい。


☆4.0

(2017/5/30)