散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

13人の命

2018年、サッカーW杯ロシア大会の裏側で。ブラジルの準々決勝敗退、つまり我々としては“ロストフの悲劇”と共に記憶されるもう一つのドラマ。

事実は小説よりも奇なりのそれにしても、あまりに荒唐無稽な、むしろフィクションでは成り立たないほどの想像を絶する実話の映画化。ミッションインポッシブル。そんな奇跡の実現はチームワークのなせるわざ。精鋭たちの知識と経験と決死の覚悟。そして人としてあるべき利他的行動の勝利は、国境線を色濃くする混迷の現代に至極真っ当なメッセージを訴えかけるもの。これ以上ない説得力を、“真実の物語”に謳って。


☆3.2