散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

LOL 愛のファンタジー

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「愛のファンタジー」と言えば『ラ・ブーム』。続編には「恋する瞳」と、珠玉のラブソングがテーマを飾る。
あれからおよそ四半世紀──ソフィー・マルソーもとっくに母になって──第三作と言っても差し支えないほどオマージュたっぷり、ムードそっくりな今作の青春群像を盛り上げるのは、キーンの名曲「Somewhere Only We Know」。

愛の国の子どもたちのもろもろと、やっぱり大人たちのもろもろ。われわれのもろもろは、いつの時代も愛について。
だけど、現代のもろもろは“愛のファンタジー”とはちょっぴり言い難く、愛の“リアリティー”とでも言ってみようか、セックスやドラッグやと恋のロマンチックに臆する面々の味気ない群像が、遠き日へのノスタルジーとは一線を画す。

それでも愛おしく見つめるのは、いつの時代も変わらない母と娘のもろもろ...lol


☆3.5

(2018/12/26)