散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ザ・コンサルタント

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見えない世界でそれぞれの正義が戦争をしている。“犠牲者”たちには戦わざるを得ない現実がある。
弱肉強食の社会を生きる、生き抜くために。悪に手を染め、巨悪を討つ。
小さな善行を積み上げるだけでは決して届かない正しさというものがある。

忠義と、強さが己の正義を律する。
強さと引き換えに失った普通の人生、普通の友達。異能なる男は孤高の暗躍者にならざるを得なかった。
だが、戦う者の元には同志が導かれる。
彼らは“チーム”で繋がっていける。

ギャヴィン・オコナーには、父の罪と母性の不在と、兄弟の和解、救済を核たる作家性に描き続けてほしいものだ。


☆3.9

(2017/11/24)