2019-02-11から1日間の記事一覧
見えない世界でそれぞれの正義が戦争をしている。“犠牲者”たちには戦わざるを得ない現実がある。弱肉強食の社会を生きる、生き抜くために。悪に手を染め、巨悪を討つ。小さな善行を積み上げるだけでは決して届かない正しさというものがある。 忠義と、強さが…
人は愛に狂わされていくし、狂わずして手に入る愛もない。愛はすなわち狂気、しかし狂気の世界は様々に、どこぞの世界にも上には上がいる。 無意味で孤独な人生の慰めが、あなたでなければならないか、あなたでなくても構わないか。運命を信じる純粋な狂気は…
“Think Different.” 革命、そして社会の変革はいつもこの世界への絶対的なノーから始まる。体制、または大勢の支配に風穴を開けてカオスを引き起こすトリックスターも、あるいは悪魔なのかもしれない。悪魔に魂を売って富や名声を得ようとはせず、自らが悪魔…
例えばユーチューバーの奇行に及ばずとも、インスタやこのフィルマークスへの投稿だっていくらかはハートを欲しがり、延いては芸術家のそれであれ、承認欲求に起因する自己表現のうちであることに相似性はある。無数のゴミの山からホンモノは生まれ出るもの…
古き良きフランス映画のように中学生男子の臭いを漂わす、トリュフォーならぬ、“ゴンドリーの思春期”。 あの夏を覚えてる?何か一つ、思い出してみて。そしたらそれを手掛かりに次、またその次にあった出来事を思い出して。記憶をたどる旅へ出よう。もしかし…
もしも願いが叶うなら。一言で言えばそりゃ「世界平和」の他にないわけだけど、この場合世界とはどこまでか、平和とは何たるかを細かく具体的に言い表して右手をヒュイっとさせないといけない。わかんないから人は漠然と願うのだし、わかってしまえば彼は神…
非常時の渦中に居ながら、従順な市民であり続けるのは結構なことですが、集団パニックによる無用なトラブルを避ける一方で、それはあくまで被害拡大を防ぐ為の外部からの強制処置であることを忘れてはなりません。政府並びに大衆の総意は、平気で全体のため…
またしても全貌を望み得ない限定空間に閉じ込められ、大いなるコスモスにもがき苦しむちっぽけな人間の滑稽なことの、恐ろしいこと。虫けら同然、無力で、無個性で、無意味な存在を自覚することさえ出来ない途方もない虚無。 ☆3.3 (2017/11/15)
足元のアスファルトのグレーと、見上げれば曇天のグレーに挟まれる寂れた郊外の一角に、宇宙から、または煌びやかな銀幕の世界から星たちは流れ落ちる。暗闇の奥に明かりは灯り、光と影のコントラストは優しいグレーの輝きを放つ。白黒映画の名画のように、…
東京という街に微塵の憧れもなければ、この国に何の期待もしていない。もう、ここではないどこかに夢を抱くこともない。けれども、私のではない誰かの風景に涙が頬を伝う。 やっぱり僕らは新海誠を卒業して大人になる。そして時々、赤い糸に結ばれるセカイの…