散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ペット 檻の中の乙女

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人は愛に狂わされていくし、狂わずして手に入る愛もない。
愛はすなわち狂気、しかし狂気の世界は様々に、どこぞの世界にも上には上がいる。

無意味で孤独な人生の慰めが、あなたでなければならないか、あなたでなくても構わないか。
運命を信じる純粋な狂気は、ロマンティックに囚われ、愛の渇望ゆえにその身を別の狂気に捧げる。

恋の病者の、愛の証明は、究極的な自己犠牲。

果ては、生殺与奪を握るあなたと私に結ばれた特異な“関係性”が、互いの人生に意味をもたらしている。
本望じゃないか。


☆3.6

(2017/11/23)