散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

レジデント

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非常時の渦中に居ながら、従順な市民であり続けるのは結構なことですが、集団パニックによる無用なトラブルを避ける一方で、それはあくまで被害拡大を防ぐ為の外部からの強制処置であることを忘れてはなりません。
政府並びに大衆の総意は、平気で全体のために一部を見捨てます。
人としての尊厳を傷つけてでも、我が家族、恋人の安全圏を脅かしたくないのは皆一緒。
崩れ落ちるスタンドで静観していても、助けがくる保証などありません。
利他的な行動が生還に繋がるというのもフィクションでの話でしょう。
ならば、どんなに身勝手な愚行であろうと、自分たちの命運くらいは自分たちの手で握ろうとする戦いを断罪できるはずもありません。


☆3.3

(2017/11/16)