トータル・リコール

夢の中でも“夢”を見ている。
いつかの“彼女”の影を追って、眠りの中では自分が主人公の大冒険へと旅立つ。

突飛なシナリオにも身を任せてハッピーエンドのキスを目指して。
なのにどうして、夢は必ずエンドロールを待たずして覚める。いつも何かに追われる悪夢の途中で。

登場人物は同じ、同じ悲劇が、数多、新たなストーリーで。毎晩のように、きっと思い出せない記憶の旅でも繰り返されるあの日の光景。

すべては思い出。幻想さえ、追憶の日々。

☆Review

(2018/10/09)