“痛みは気にしない。希望が俺を殺す”
どんなに絶望したつもりでも、どうしたって残る微かな希望が私たちを苦しめる。希望が人を生かす。だけどその苦しみには底がない。
苦しみを生きる日々にいつかは疲れ果ててしまう。だからヘトヘトになって世界が憎しみで染まってしまう前に、希望を胸に抱えたまま、愛おしいこの人生に区切りをつけようと決めた“自殺仲間”たち。
でも、やっぱり世界に絶望し切れない私たちが生を諦めることなんてできっこないんだ。
こんな堂々巡りを繰り返していればいい。そのうち、どうしたって希望に負ける日がやって来る。
いつ、どうやって死のうが自由であることに苛まれる“5秒間”は、今、そしてこれからをどんな風に生きようが自由であることに気づかされる“5秒間”に変わっていくはずだから。
☆3.6
(2018/07/13)