散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

シチズンフォー スノーデンの暴露

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おそらく人類は、恐れの伴う解放感より抑圧された安心感を選びたがる。

ルールを重んじる善良な市民は、そのルール自体が間違っているかもしれないという想像力を放棄する。
正攻法で実現し得ない正義を果たすために、法を犯すことは手段としてあり得るということを知識としても欠如している。
考えること、熟議を重ねることよりも命令されること、それも知らず知らずのうちに管理されていることをむしろ望んでいるであろう悲しい性。

“ビッグ・ブラザー”は、支配されたい大衆の欲望のもとに生まれ得るのだろう。
自由や民主主義の理想は、人類にそぐわない代物なのかもしれない。


☆3.3

(2017/12/06)