散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

扉の影に誰かいる

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嫉妬は人を殺させる。その憎しみはそれまでの慈しみを凌駕する。
ブロンソン&ジル・アイアランドによるアンジャッシュ式の夫婦漫才は、笑っていいのか嘆かうべきか。その愛憎劇のトーンは、男と女の悲劇的な性を物語る。そして、暗転を告げる“オチ”、まっすぐな瞳の女と目を逸らしてしまう男のエンディングはいやに示唆的で忘れがたい。


☆3.2

(2017/5/20)