監督は007シリーズの初期作でおなじみのテレンス・ヤング。
さらに、漢チャールズ・ブロンソン主演とあらば、例に漏れず男性中心世界の臭気がムンムンと充満する。
添え物、あるいは邪魔者扱いされる“奥”さまは、パートナーとして何とか男たちの命の駆け引きに割り入ろうと抗う姿が健気であり、痛々しくも映る。
分をわきまえないヒロインとブロンソンが愛で結ばれているようには見えない。
自由を愛するヒッピー風情のヌケた女が、敵役ながら実の愛妻であることを隠しきれていない。
やはり、ブロンソン夫妻の睦じい掛け合いが今作のうま味。
☆3.2
(2017/4/24)