散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

花束みたいな恋をした

365日を君と過ごした思い出が、どこへ行くにも何をするにも僕をあの頃へと引き戻す。いつも心に君がいる。「楽しかったね」で終われなかった恋の、終わらない恋の終わり。アンハッピーエンドの余韻。上書きされない記憶のリフレイン。二人で歩いた道のりも、その悴んだ手も。四季、色あせないシーンを回想に、エンドロールは続く。そして僕は途方に暮れる。


☆3.9