散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ジェレミー

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分厚い眼鏡のレンズ越しに、定まらない視線。だらしなく半開きの口元が自信なげな少年を物語る。
チェロを演奏している時だけは、本当の自分でいられた。彼女は、そんな僕に恋をしてくれた。愛の調べを受け取って。

9時に電話。7時の待ち伏せ。6時からのデート。恋する少年の朝は早い。
すべての朝が、幸せな一日のはじまり。すべての幸せは、初めての君と。

「この夜が美しいのは、君が美しいから。」

“川の水が枯れてしまう前に 悲しい別れが来る前に 君と二人で楽しい時を過ごしたい この愛を大切にしよう もうすぐ砂時計の砂も尽きる”

“wispy”な初恋。


☆4.5

(2016/05/20)