サメサイズマシマシで、ジェイソン・ステイサムの“アドレナリン”マシマシ。マーケティング規模マシマシで見せ場マシマシ(ゴア描写なし)の挙げ句もはやほとんど味のしないデカ盛りムービー。
バカ映画だなんだと言いながら世の映画ファンがB級、あるいはZ級映画を愛でるのは、その情熱と創意工夫の痕跡に映画愛を受け取るからだ。
ジャンルムービーの愛なきブロックバスター化ほど浅ましいものはないし、または『ジョーズ』の名を引き合いに出して評するほどの意欲作ともあろうはずがない。
畏敬なる存在を“モンスター”として矮小化してしまう悪癖は、時期を同じくして『ジュラシック・ワールド 炎の王国』にも共通する。
☆2.8