散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ

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止まることなく、戻ることなく、交わることのない流れの中で。ただ一人、それぞれに選ばれた未来を生かされる。無限に広がる可能性、つまり一秒ごとに世界線を超えて、有り得べき世界を日々繰り返し、夢であるはずがない夢と、現実であってはならない現実と、後悔と無力感の、それは途方もない悲しみと、あるいは時を失うほどの愛の記憶を、故に忘れるはずのない記憶の断片を、他の誰かと照らし合わせて存在を確かめる。

根源的に時間的存在──。
人は誰も、“孤独の観察者”なのだ。


☆3.2