散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

アナと雪の女王/家族の思い出

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大切な誰かを傷つけてしまうことを何より恐れる優しさの弱さ。
愛ゆえに人を遠ざけ、心の扉を閉ざして独り消えてしまいたいと願う者の凍りついた心を溶かせるのも、やはりそれは愛なのだ。

アナ雪が再定義した「真実の愛」は革新的であった一方、家族という“伝統”的な価値観を強化するものでもあった。だからこそ、今度はその旧来型の枠組みから外れる人々を包摂する新たな“伝統”を創り出していくためにも、さらなる愛の多様性を広げる長編第二作へ向けての橋渡しがこの短編であればと思う。


☆3.4

(2019/01/07)