ともすれば、迫り来る死そのものよりも恐ろしい病。記憶から自我の喪失までを伴う進行性の恐怖が、所詮はオカルト的な悪夢に収束してくれるならば、むしろこんなに気の休まることはない。
虚構性を増すほどに恐怖が和らぐ本作。モキュメンタリーの擬似性に忠実である前半部こそ心の動揺は抑えられないが、さらに言えば、常軌を逸した老婆の形相に得体のしれない幻覚が広がる──そのポスターがピークであった事実。
心穏やかなエンディングは駄作の功名。
☆3.0
ともすれば、迫り来る死そのものよりも恐ろしい病。記憶から自我の喪失までを伴う進行性の恐怖が、所詮はオカルト的な悪夢に収束してくれるならば、むしろこんなに気の休まることはない。
虚構性を増すほどに恐怖が和らぐ本作。モキュメンタリーの擬似性に忠実である前半部こそ心の動揺は抑えられないが、さらに言えば、常軌を逸した老婆の形相に得体のしれない幻覚が広がる──そのポスターがピークであった事実。
心穏やかなエンディングは駄作の功名。
☆3.0