2019-02-22 砂上の法廷 映画ポエム 無意識にまたは意図的に、記憶は少なからず改竄されていると見て然るべきものである。事実に沿って都合よく脚色される各人の証言をすり合わせて、言葉は合理的な文脈に回収されていく。しかし誰もがフラッシュバックに秘めたる瑕疵に目を瞑り、嘘に嘘の積み重なるもう一つのストーリーが真実に取って代わろうとするならば。 まさしく法廷劇と言えよう。砂上の正義が人を裁く場所。ここで必要なものは陪審員の心情に訴えかけるそれである。 ☆3.4 (2018/08/11)