散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

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悪に染まる世界を放っておけず、たった一つの人命も見捨てようとはしない愚直な理想主義が却って悲しみの連鎖を生んでしまう。

強大な力は争いを引き起こし、争いは尊い犠牲を生む。
その十字架を背負い、苦悩しながらそれでも宿命の戦いを続ける孤独な、それがスーパーヒーロー。

時に、多数の利益が謳われた協定を反故にしてまでも、信念を貫く超法規的武力集団はならず者とさえ見なされる。
国家に背き、国際社会に背き。しかしそれは愛国者であり、平和主義者であることと矛盾しないのである。
そのために、“復讐者たち”が守るべきは大義

リアリズムを超越して存在する英雄譚は、愛と正義と、友情のロマンを掲げ続ける。

いつだってキャップの側に立つぜ。


☆3.3
(2017/10/27)