‘この手を握っておくれ。なんて素敵なんだと叫ぼう。誰にも見つかりはしない、大空の下……’
大人の都合する社会に居場所がない“友だち”は、俗世を抜け出し、汚れなきセカイを南仏の野生に築く。
ただこの愛だけに支えられた生命力で、どこまでもたった二人だけで、大人への営みを経験していく。
‘年をとるなんて悪いことだ。消えやすい時を逃してはいけない。忘れ得ぬ思い出を心に残して、幼い日が去り行くのを友達と見つめよう’
エルトン・ジョンのメロディに乗せて、嘗て夢見たことのある幼稚な理想の純愛が、まるで宝物のアルバムをめくるようにモンタージュされる。
☆Review
(2016/08/27)