散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

エール!

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如何にして音楽的大団円を演出するかというこの手の映画が必ず直面するハードルを、音を消す一工夫によって見事に突破してくれる爽やかな読後感。
本当に魅力的な歌声を持つ主人公のキャスティングも、彼女以外の家族がろうあ者である設定もクライマックスに集約される。
家族が“聴けない”歌と、家族にだけ“聴かせる”歌をブリッジに、家族にもそれ以外の観客にも“黄金の声”が存分に披露されるフィナーレは、素直な感動に導いてくれる。


☆3.8

(2016/05/21)