散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

X-MEN:アポカリプス

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サイレントマジョリティーを扇動する歌よりも、サイレントマイノリティーを救う物語こそ尊いことは自明である。
一方は宗教的であり、一方は道徳的たり得る。

人の世には常に差別、迫害が蔓延る大前提をベースに謳われるサーガに強い当事者性を免れない。
そのリアリズムはアクションとしての涙と叫びと結託し、カタルシスは解放される。

怒りに付け込まれるな。恐れを解き放てと。
時にチームであり、常に友である。孤独に打ち勝たせる“仲間”についての終わりなき物語。

ファーストクラス至上主義者としては、トリッキーなブリッジを経て叶えられた正史の続編。
新三部作の完結編としても、ブライアン・シンガーX-MEN最終編としても感慨深い派手派手しいフィナーレ。
新世代へ未来は繋がれた。闘争は続く。


☆4.4

(2017/08/18)