散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ボディ・スナッチャーズ

人間に限りなく近い人間ならざるものへの生理的嫌悪。いくら言葉が通じても、決して心の通わない本質的なディスコミュニケーションの恐怖。原作の反共、個の喪失というテーマをより深化、普遍化させる実に4度のリメイクを数える侵略SF。加えて、その国家の成り立ちに原罪を背負うアメリカという国の拭いきれない疑心暗鬼を色濃く映す。


☆3.9