散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

デモリションマン

人間は考える“アホ”である。

自由の愚かさを行使してこその文明社会に逆行する、潔癖症的な管理社会への欲望。その愚行権を放棄し、自らの尊厳を失ってまでも均一なユートピアディストピアを享受したがる人間の性。

90年代世紀末に描くもはやレトロフューチャーな世界観が依然、古びれないこの嘆かわしさ。


☆3.2