散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ザ・グレイ 凍える太陽

f:id:eigaseikatsu:20200919171422p:plain

『生きてこそ』×『エッセンシャル・キリング』のような、地の果てに抽象化される生と死の対峙。

“思い出”に呪われた男がもう一度、人生を取り戻すための闘いを、観念的に、寓話的に描いたまごうことなきサバイバル・ムービー。

ひとえに、実生活においても最愛の妻を亡くしたリーアム・ニーソンが虚実重なる絶望を再び演じることの迫真性に移入せざるを得ない。


☆3.6