絶望の病に侵された“ひきこもり”世代の諸君へ。
本当の愛や幸福やというものは、暗闇のその先に、恐怖に打ち勝った者だけが目にすることのできる景色。端からこの世界に希望なんてない。まだ見ぬ未来に生み出そうとするそれこそ、人生の営みなんだと。
これで何度目の“ラスト・デイズ”。
待望する世界の終わりが、いつもゾンビパニックや隕石落下や宇宙戦争のようなスペクタルを用意しているとは限らない。緩やかな荒廃に即した退屈なストーリーも、それはそれで健康的な映画体験。
予定調和を愚直に生きよだ。
☆3.0
(2019/01/15)