散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

リヴォルト

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“生きることは戦い、戦うことが生きること”
しばしその戦いをフィクションの主人公に託し、現実からの逃避を夢見る映画鑑賞にあっては、人類滅亡の危機くらいの振れ幅があってちょうどいい。

無駄にウェルメイドなルックでオリジナリティの欠片もない量産型“宇宙戦争”もよし。掃いて捨てるほど繰り返された筋書き通りのドラマに、脳内の電気信号も止まる。
(電気で動く)侵略者の象徴する意味を現実に置き換えて考えたりはしない。一日の終わり、有象無象のB級SFの凡作は、せわしなく動き続ける思考や感情を止めてしまえる良策の一つなのだから。


☆2.4

(2018/12/16)