冷たい風が吹き荒む季節に。
人を人とも思わないような社会システムの貧乏くじを引かされ、切り捨てられた“労働者”たちの眼差しは、それでもまっすぐと前へ。たとえ弱音を吐こうとも涙は見せず、黙々と、淡々に、一歩進んでは二歩下がるような笑っちゃうくらいの不幸を諦めない。
きっと明日はやってくる。
手を携えて、懸命に日常を生きる“働き者”たちの未来に幸あれ。
そんなハッピーエンドが人情ってもんでしょう。
健気な娘の人生が、ささやかでも温もりに灯される日々であらんことを。
☆Review
(2018/10/13)