散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

街のあかり

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負け犬をとことん追い詰めて掃き捨てるのがこの社会のやり方なら、そうか、そうすりゃいいさ。力には屈しても決して折られやしない心。何も持たざる弱き男がただ一つ立派に持ち合わせている、大層、厄介なプライドさ。

そうさ孤独さ。悲しい男さ。だからって寂しいだなんだ、愛がどうとか野暮な台詞を吐くほど落ちぶれちゃいねえ。

雨は暗い窓を叩く
冷たい涙のように
決して来ぬ女を待ちわびて

歌に語らせ、男は心で泣くもんだ。


☆Review

(2018/10/13)