2019-02-19 MAY -メイ- 映画ポエム 変わり者と疎まれ、日陰に生きる孤独な人々のために、ホラー映画などという好奇なファンタジーは存在するのだという基本の有り様を、この作品は思い出させてくれる。 恐怖に慄く叫び声は、誰かの「私を見て」という切実な心の叫びに呼応するものなのだ。 うまく人間関係を結べない者の、純粋すぎる愛の欲求。その倒錯的表現としてのグロテスク。 当然、愛おしさと切なさと、僅かながらの救いに胸が詰まる。 ☆4.2 (2018/05/13)