散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ラヴレース

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MeTooムーブメントの広がる新たな変革の時代に見る、これも一つの、勇気と誇りの告発の映画。
かつての性革命のシンボルにおける、一人の女性の皮肉な運命について。
公然と流布される史実の裏にあった真実を伝えるべく、映画は前半と後半とでまるで違う表情を見せる。

言わばファンタジーな存在感を壊しかねない“ハードコア”を演じるアマンダ・セイフライドには幾分の戸惑いを覚えたが、同じ“女優”の一人として、一人の成功した“スター”として、伝説のポルノスターであり、フェミニストであるリンダ・ラヴレースの代弁者となることの気高さに疑いの余地はなく、至って誠実なアプローチに関心するものであった。


☆3.6

(2018/3/21)