文化系男子の体育会系サバイブを、リンクレイター少年はちゃんと“卒業”してきたのだろうな。こうして出揃ったフィルモグラフィーを並べてみると、人生の節目節目を実直に、逞しく、イニシエーションを経た人間の気持ちの良さがあらわれてくる。
今作も、カラッと爽やかにご機嫌である。
バカやってるのがバカみたいに思えて、こんな青春はイヤだと早々に“中退 ”した大人になりきれないボクは、愛憎入り混じった眼差しで若き熱情に嫉妬してるのかな。否めないな。
でも、バットを振らなかった三振も思い出になるじゃないですか。
最低な季節があって、最高の物語があるんですよ。
☆3.3
(2018/1/31)