散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

星の旅人たち

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「人は人生を選べない、生きるだけ」
自分探しの“道”を歩むだけ。
与えられた生を如何に全うするか、それだけだ。

道を歩けば人とすれ違う。食卓を囲めば語らい、他人事の小話に世界の広さを知る。
一人になろうとしようとも、その道は孤高でもなんでもなく、多くの似た者同士に囲まれては孤独にもなり得ない。心を通わせ、同伴者を連れ立って歩を進めることもある。
喉の渇きを覚えればその潤いも、腹が空けば満たされる幸せも。美酒に酔い、仲間と踊り明かす宴の歓びを知ることもある。

旅の道筋は決められていて、行き先も決まっていたはずなのに。思いも寄らず、随分と遠くまで辿り着いてしまうものだ。

先人の見た景色を、この“目”で確かめ歩く。歩んだ“道”を知る。今に続く歴史を読み込む敬虔なる運動。
ロードムービー


☆3.8

(2017/3/31)