散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

人生、ここにあり!

f:id:eigaseikatsu:20190203052735p:plain

“心の地獄を抱えた”病者を排除し、臭いものに蓋をする事なかれ主義の社会とは、多数派による弱者の切り捨てが繰り返され維持される社会に他ならない。
“感情に働きかける作業”つまり日々の労働が、健全なる精神を健全なる身体に宿す。健全な労働環境は誰の手からも奪われてはならない。
それが、自由を標榜する社会が負う責任の第一の所在。
労働とは、イカれる人類の極めて人間的な習慣。

「やればできる」
この手垢にまみれた常套句の正しい語義は、やりたいことをやれる自由を受容すること。
最低限でき得る能力を強いることとは正反対の、寛容のメッセージであることを説く。


☆4.3

(2017/3/15)