散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

リンカーン

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いくら進歩的で公明正大、“自明の理”である主張であろうと、あまりに強硬で急進的な変革は必ずや相応の反発を招く。
社会を変えるため、人民の意識が変わるには仕方なく長い時間がかかるものなのだ。
信念を固く内に秘め、時に妥協しながら真摯に対話し続ける胆力と知慮。おそらくは、一生涯には果たし得ぬ理想に向かって。清濁併せ呑み、名を捨てて実をとるのが政治であり、それが未来に引き継がれる歴史となる。


☆3.2

(2017/2/17)