<5 Dimension>が繋ぐ、外宇宙と内宇宙のランデヴー。
何人たりとも抗えない時間の経過。暴力的なまでの摂理に引き離されるちっぽけな存在、人類の進化は、愛の抵抗。
宇宙の中心で愛を叫んだ宇宙飛行士。
最新のブラックホール理論を持ち込んだ、ハードSFの仮面をつけた叙事詩。
ノーランのサイエンスフィクションはヒューマニズムに落着する。
『2001年宇宙の旅』への挑戦は、キューブリックの正当後継者スピルバーグの相似形を成すことに。実直な<愛>・オマージュにより、父子相伝に繋がっていく意匠。
漆黒に浮かぶ眩い光に恍惚とする宇宙旅行は、超高性能カメラ撮影且つフィルム主義が可能にした、21世紀の映画体験。
☆Review
(2016/09/02)