‘How long will I love you?’
『きみに読む物語』にはじまった愛の思索は、一先ずのエンディングを迎える。
ヒロインはレイチェル・マクアダムスが結ぶ、孤独への旅。
映画というフィクションへの投影によって、同じ時をやり直す。過去を多角的に、自分だけの物語をひたすら書き換える。
過ぎし日の生き直し、タイムリープをいくら繰り返しても、数多の世界線に通底する想い。消えない願いと思い出が、やっと涙の意味を教える。
誰しも孤独な時間旅行の途中。すべてのタイムトラベラーたちとのランデヴーが、たった一度の今日の素晴らしさ。
平凡を非凡に生きよ。あり得べき最善の人生を。
すべての映画に謳われた人生訓。
☆Review
(2016/09/03)