散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ニューヨーク 親切なロシア料理店

ロネ・シェルフィグの過去作で言えば『幸せになるためのイタリア語講座』に通じる、弱き者たちの繋がりに救いを見出す群像劇。
誰もが手と手を差し伸べあって生きていくべき隣人愛を謳う。しかし、そんな真っ当なドラマがおとぎ話にさえなり得ず、空虚に流れる現代の不寛容社会を痛感させられる。


☆3.6