恐竜をまるでペット扱いし、家畜化し、あるいは逆にモンスター化し、畏怖の念を捨て去ったシリーズの末路。
スリルも浪漫も失われ。とってつけた“共存”のメッセージも深掘りされることはなく。脈絡なく乱発される旧作オマージュ、どこかで見たようなスパイアクション、またはヒーローアクションのような既視感の連続には目を疑うほど……これがあのジュラシックシリーズの大団円とはよもや信じがたい。冗長なまでのクライマックスなきカーテンコール。
熱狂とともに迎えられた新章より、さらなる続編での新機軸を無理な軌道修正で瓦解させる完結編。やはりオリジナルには遠く及ばぬ二次創作の限界値を示すこととなる。どっかの宇宙大河とよく似た構図の大失敗作。
☆2.8