度の過ぎた純粋さに気高さを謳うシリーズにあって、彼らが託す未来への信頼は比類ないものである。およそ30年ぶりの続編が、次世代への継承の物語へと帰結する必然性に膝を打つ。
そして、世界を一つにする一曲など存在し得ないという挫折の先に、しかし音を奏でる、歌う、踊る、その瞬間的な繋がりの中にはきっと平和が実現しうる。音楽という奇跡そのものへの変わらぬ愚直なまでの眼差しにより、またしても望外の大団円は迎えられるのである。
Be excellent to each other.
映画史に残る、あわやロックンロールを定義しかねない合言葉と共に。
☆3.3