散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

JUNK HEAD

どれもこれもどこかで見たことのある映像の焼き直しにしか思えない昨今の映画状況において、圧倒的にオリジナルな世界観を創り上げたのはただ一人の天才のイマジネーションか、あるいは見果てぬ狂人の夢。膨大な細部の積み重ねでしかなし得ないストップモーションアニメのしかも長編を、おおよそ独力で完成させてしまった類例なき“神”の所業。最適解を目指すような合議的なそれとはまるで違う、より本来的な映画の喜びに満ち溢れている。


☆3.8