お夜食くれなきゃイタズラしちゃうぞ!きよしこの夜を襲う、“小悪魔”たちの大行進。
ギズモがかわいすぎるのはもちろん、凶悪に暴れまくるグレムリン軍団もクセになるキモかわ。フィービー・ケイツの『初体験/リッジモント・ハイ』とは違った清楚な華やかさもこれまた眼福と、どこを見てもいじらしいシーンのオンパレード。慈しみに画面が満たされるクリスマスムービーはその語義に正しい。
監督にジョー・ダンテ、脚本に『ホーム・アローン』のクリス・コロンバス、プロデューサーにはスピルバーグと三者のカラーが融合したブラックコメディは、悪趣味ホラーなのにファミリームービーという絶妙なアンバランスを成立させる。そして『E.T.』をなぞるかのような"A Boy's Life"の物語には、切なくもあたたかい感動のフィナーレまでもが用意されているのだった。
☆3.8