ちょっと、冒頭の、ほんのちょっとだけ、『クローバーフィールド』の再来を期待したりもしたけれど……。
1カット長回しが唯一の売りであるにもかかわらず、ヘタな仕切り直しの度に臨場感は薄れ、リアルタイムよりもむしろ体感時間は伸びていく一方。
冗長に、「現実」と正論だけが垂れ流される映画もどき。
どうやら監督は『ゾンビスクール!』のコンビだったらしく……ならいっそ本作のアイデアにこそ、ゾンビの汎用性を利用すればよかったのに!なんて思いもしたが、ジャンルムービーに社会性を色濃く滲ませるやり方こそが彼らの作家性ならば、この帰結でなければ成立し得ないものだったかと納得もしたり。
☆2.8